「総務やさん」第1053号

●次期総理最有力候補としての高市氏

・・・・(株)総務システムサービス
代表取締役 伊藤 碩茂(ヒロシゲ)

 参議院選前に石破総理が退陣しそうな雰囲気が漂っています。自民党内でさまざまな動きがあり、石破氏の政治的立場が揺らいでいるという報道も聞こえてきます。石破総理の退陣が現実味を帯びる場合、次期総理候補として高市早苗氏が有力だという見方も多いようです。

 高市氏は、保守層や自民党内の強い支持を受けており、特に外交・安全保障分野での発言力が大きいという特徴があります。加えて、近年の政治情勢では強いリーダーシップを求める声が高まっていることも、高市氏を後押しする要因となっているようです。

 ただし、次期総理を決める過程は非常に複雑であり、党内の力関係や国民の評価などが影響します。高市氏は有力な候補ですが、最終的には党内の調整次第で変動する可能性も考えられます。
 最近の政治状況を見ていると、高市氏以外の次期総理有力候補は以下の人物ではないでしょうか。

・河野太郎氏
 元防衛大臣で、特に若年層や改革派から支持を集めている河野氏も注目されています。改革的な姿勢が強く、デジタル化や環境政策に積極的な姿勢を見せており、既存の政治の枠にとらわれないスタンスが支持を集める要因となっているようです。

・小泉進次郎氏
 若手政治家の中では、小泉進次郎氏も次期総理候補として注目されています。環境問題や社会的な課題に強い関心を持っていますが、政権運営の経験が少ないため、将来的なリーダー候補として期待されているようです。現時点での支持をどれだけ得られるかがカギとなるでしょう。

・茂木敏充氏
 外務大臣として活躍した茂木氏も、安定した外交政策を求める層から支持されているようです。自民党内でもベテランの政治家であり、党内の調整役としての実力を持つため、次期総理候補の一人として挙げられます。

・野田聖子氏
 自民党の女性政治家として、野田聖子氏も一定の支持を得ているようです。女性のリーダーとして注目されることがあり、特に社会政策や少子化対策への取り組みが評価されることが多いようです。党内ではややリベラルな立場を取ることもあり保守層とのバランスが課題となることもありますが、次期総理候補としては無視できない存在です。

 その他、岸田氏、菅氏などの元首相の再登板もあるかもしれません。次期政権に向けた動向に今後も注目が集まります。


●令和7年春からの各種保険料について

・・・・粂野恵子(くめのけいこ)

 新年度に係る各保険料率が順次発表されてきましたので、ご報告いたします。

(1)雇用保険料
 URL:https://www.mhlw.go.jp/content/001401966.pdf

 令和7年4月1日からの雇用保険料率は前年(令和6年度)から労働者負担、事業主負担ともに0.5/1000下がります。
 
(2)労災保険料
 URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/rousai/rousaihoken06/rousai_hokenritsu_kaitei.html

 令和7年4月1日からの労働保険料について、本年は3年毎の改定の年に当たらないため、令和7年度は、令和6年度から変更がありません。
 労災保険料率以外の、労務比率及び特別加入保険料率も変更ありません。

(3)健康保険料(全国健康保険協会)
 URL:https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g7/cat330/sb3130/r07/250214/
 
 全国平均は10.00%です。保険料率の支部格差は昨年は1.07%でしたが、今年は1.34%で格差が拡大しました。
 各支部の料率は上記のURLよりご確認いただき、協会けんぽ(全国健康保険協会)以外の健康保険組合の方はご加入の健康保険組合にご確認ください。
 
(4)介護保険料
協会けんぽの介護保険料は、全国一律で、現在の1.60%から1.59%に引き下げられます。
 子ども子育て拠出金については、まだ発表がありません。

 給与計算担当者は、給与の支給と保険料の変更するタイミングを確認したうえで保険料の徴収を行う必要がありますのでご注意ください。

(5)高年齢雇用継続給付金
 URL:https://www.mhlw.go.jp/content/001328827.pdf

 給与計算には直接影響はありませんが、令和7年4月1日以降60歳に達した日(その日時点で被保険者期間が5年以上ない方はその期間が5年を満たすこととなった日)を迎えた方が対象となります。支給率等は上記のリーフレットをご確認ください。